「哲学の道」という名前の由来とその歴史
 哲学の道は元々、1890年に琵琶湖疏水が完成した際、管理用の道路として設置されたものでした。当初は芝生が植えられている程度の道でしたが、明治の頃に谷崎潤一郎をはじめとする文人が多く住むようになり、最初につけられた愛称が「文人の道」でした。その後、哲学者等が好んでこの道を散策し、思考を巡らせたことから「哲学の小径」「思索の道」など様々な愛称が増えていきました。
 1972年(昭和47年)、地元住民によるこの道の保存運動を進めるにあたり、現在の「哲学の道」という名前がつけられ、今日まで親しまれる名前となりました。また、1987年(昭和62
)の道の日(8月10日)には日本の特色ある優れた「日本の道100選※」にも選出されています。

※道の日の制定を記念して、1986年度及び1987年度に建設省(現・国土交通省)と「道の日」実行委員会により選出されました。

 

関雪桜
 哲学の道には何本もの桜が立ち並び、春には満開の桜並木を見せてくれます。なぜこんなにも多くの桜が咲いているかというと、1921年(大正10年)に当時哲学の道付近に住んでいた画家の橋本関雪が、画家として大成したので京都へ何か恩返しができないかと考えている時に、妻のよねが桜を植えてはどうかと提案したことで、300本の桜の苗木を京都市に寄贈することとなりました。当初の木はほとんどがその樹齢が尽きたと考えられていますが、京都の庭師によって植え替えられ、その姿を現在にも残しています。